学校であれだけ英語を習ってきたのに・・・
簡単なことが言えない!
どう言ったらいいのかわからない!
ということは、意外とあります。
山のようにあります(笑)。
その一つが、「痛い」時の表現。
実際に生活の中では、痛い思いをすることってたくさんあります。
ケガをしたり、病気になったり・・・
なにも、医者に行く時だけではありません。
身近な人に、「昨日から頭が痛くて・・・」なんて言うことは、よくありますよね?
また、私のように子どもと接していると、「どうして泣いてるの?どこか痛いの?」とか、「もう痛くない?」なんていう会話もよくあります。
こんな風に、痛いって言いたい時、英語ではどう言ったらいいのでしょうか。
「痛い」っていう英単語を探してみると、
hurt, sore, painful, ache, pain などなど、色んな単語が出てくる・・・
どれをどう使ったらいいの!?
と混乱して、結局「わからない」と思う人もいるのでは?
私自身、最初はすごく迷いました。
今回は、例文を見ながら、どんな時どんなふうに「痛い」と英語で言うのか、を紹介したいと思います。
『痛い!』
まず、「痛い!」「痛ッ!」と最も簡単に言う方法は、
Ouch! /áutʃ/
です。
たとえば、足をぶつけた時、指を切ってしまった時、ハチに刺された時・・・
“Ouch! Ouch!”
いてて!いたい、いたい!
「痛い」を表す英単語 - hurt
「痛い」という時によく使われるのは、hurt という単語です。
この単語は動詞で、直訳すると「~が痛む」という感じになります。
一般的に「痛い」と言う時によく使われます。
It hurts!
痛い!
My back hurts.
背中が痛い。
My knee hurts.
(片方の)膝が痛い。
My tooth hurts.
歯が痛い。
It really hurt.
本当に痛かった。
Where does it hurt?
どこが痛いの?
It doesn’t hurt that much.
そんなには痛くないよ。
※hurtは不規則変化動詞。hurt(現在)- hurt(過去)- hurt(過去分詞)
「痛い」を表す英単語 - sore
また、「痛い」を表す単語として、sore があります。特に、炎症や筋肉痛などで痛みがあることを表します。
こちらは形容詞ですので、
1.be + sore
2.a sore + 名詞
の形で使われます。
1.の場合は、以下のように使います。
例文)
My back is sore.
背中が痛い。
My feet were sore after the walk.
歩いた後、足が痛かった。
It was really sore.
本当に痛かった。
2.の場合は、名詞の前について、以下のように言います。
a sore throat( throat = のど )
a sore leg( leg = 足 )
sore muscles( muscles = 筋肉 )
など
例文)
I have a sore throat.
のどが痛いです。
Flu usually starts with a fever, dry cough, sore throat, sore joints and muscles, and exhaustion.
インフルエンザはたいてい、発熱、乾いた咳、のどの痛み、関節と筋肉の痛み、そして強い疲労感から始まる。
「痛い」を表す英単語 - painful
また、painful も、sore と同じように、「痛い」を表す形容詞として使えます。
sore の方がよりカジュアルで、一般的に使われる言葉です。
例文)
My leg is still painful.
脚がまだ痛む。
「痛い」を表す英単語 - pain
pain は、「痛み」を表す名詞です。
けがをしたり、病気になったりして感じる、体の強い痛みのことを表します。
She’s in great pain.
彼女はひどい痛みを感じている
I felt a sharp pain[a dull pain] in my back.
背中に激しい痛み(鈍い痛み)を感じた。
「痛い」を表す英単語 - ache
ache も、「痛み」を表す名詞です。
特にache の方は、一瞬の痛みというよりは、長く続いている痛み・慢性的な痛みを表します。
例文)
No, it isn’t a sharp pain – just a general ache.
いいえ、激痛ではありません、ただのよくある痛みです。
Some people also have a fever, a sore throat, deep tiredness and body aches.
熱やのどのいたみ、疲労感、体の痛みを訴える人もいます。
また、「痛みの種類(部位)」を以下のように言い表します。
単語として覚えておくと、いざという時に便利です。
head ache | 頭痛 |
back ache | 腰痛 |
tooth ache | 歯の痛み |
stomach ache | 胃痛 または 腹痛 |
tummy ache | お腹の痛み(tummy = お腹。子どもによく使う言葉) |
※1単語として表記されることもあります。headache, backache, toothache, stomachache, tummyache など。
例文)
I have a stomach ache.
お腹が痛い。
pain と ache は、厳密には違うものの、どちらを使ってもたいていはOKと思います。
pain という時もあれば、ache という時もあるし、人によっても違うし、繰り返しを避けるために使う言葉を変える時もあります。
こんな風に。
話す時には、「この場合はpain? ache?」と、あまり考えすぎる必要はないのかな、と思ってます。
「痛めた」「けがをした」は?
ちなみに、「腰を痛めた」のように、「痛めた」とか「けがをした」は、どう言うでしょうか?
I hurt my back.
= I injured my back.
腰を痛めた/腰をケガした。
この場合の hurt は、他動詞(動詞の後に目的語を必要とする)なので、
hurt + ●● = 「●●を傷つける、痛める」
になり、「●●をケガした、痛めた」という意味になります。
一方、先に説明したように「痛い」と言う時は、自動詞(動詞の後に目的語が来ない)なので、
My back hurts.
腰が痛い。
となり、この場合はケガが原因とは限らず、たとえば熱で体が痛む時や、長時間座っていた時なども含め、腰に痛みがあることを示します。
混乱しがちなので、覚えておくとよいですね。
まとめ
今回は、「痛い」を英語で言い表す時の基本的な表現を紹介しました。
日常生活の中でも、こうした表現はよく使われるので、英語での言い方にも慣れておきたいですね。
うちの息子も、たとえば頭をテーブルにぶつけて、
“Ouch! … It hurt!”
いたた!痛かったよー!
なんて言うことがあります。
今回、「痛い」を表す英語表現のバリエーションを紹介しましたが、どんな痛みを表す場合にはどの単語か?と細かくこだわる必要はないかと思います。
たいていどれを使っても通じるので、まずは自分が一番言いやすい表現を一つ覚えておくとよいでしょう。
あとは、文法(動詞、形容詞、名詞それぞれに合った使い方)に注意して使うことが大切だと思います。
特に、hurt は、同じ動詞なのに使われ方が2種類あるので、違いを覚えておくとよいです。
何気ないことですが、痛いことをとっさに表現できると、海外旅行や英語圏での滞在も、安心感が高まりますね。