このブログは、大人になってから、「英語を話せるようになりたい」と思って勉強をしている人に向けて、書いています。
その中には、幼児期のお子さんをお世話しながら勉強している人もいるでしょう。
お子さんに、ごく自然な形で英語に触れさせてあげながら、自分自身も一緒に英語に親しんでいけたら・・・そう考える人もいることと思います。
特に、「英語の歌を聞く」というのは、楽しいし、良いですよね。
「勉強」という感じでなくても、幼児期のうちから「英語の発音感覚」を身につけるために、子どもと一緒に英語の歌を日常的に聞くのは、よいアイデアだと思います。
私自身そう考えて、日本にいた頃、オーストラリアに来ることが決まってから、「子ども向けの英語」のCDなどをいくつか聞いたことがありました。
しかし、正直イマイチでした。
なんていうか・・・つまらない。
ところがオーストラリアに来て、キッズ向けのTV番組を見る中で「英語の子ども向けの歌」に出会い、正直私はすごく感動しました。
「子ども向け」と言いながら、大人の私が聴いても楽しいし、音楽としてもよくできており、すごい!カッコいい!素敵!と思うものも多いのです。
これは、日本の人達にも紹介したい!と思っていました。
というわけで今回は、YouTubeで無料で楽しめる「英語のちびっこ向けの歌」を、私自身の趣味満載で、ピックアップしました(笑)。
日本のいわゆる「幼児向けの歌」とは、一味も二味も違います!
大人も子どもと一緒に楽しく聞きながら、「気が付いたら英語のフレーズを覚えてた!」ってなっているハズ(笑)。
ぜひ、日本で英語に親しみたい親子に、聴いてほしいです。
それに、「子ども向け」とあなどれない、ハイクオリティなので、大人の人にもぜひ聞いてみてほしいです。いわゆる一般的な洋楽は、ちょっとハードルが高い・・・と感じる人も、これならとっつきやすいかも。
映像も、小さい子の目を引くよう工夫されているので、大人でも「勉強」と構えずに楽しめると思います。だまされたと思って、ぜひ見てみてほしいです。
Wiggles
オーストラリア国内で、『子ども向け音楽』と言ったらNo.1 に上がるのが、このWiggles。
ABC Kids(オーストラリア放送協会のキッズチャンネルプログラム)でもおなじみの人達です。
1991年、オーストラリアのシドニーで結成された、子ども向けの音楽バンド。結成25年になりますが、紆余曲折を得て、今のメンバーは2013年に再結成されました。
日本のいわゆる「子ども向け音楽」とは違っていて、シンプルなバンド演奏がメイン。親世代・その親世代の人も懐かしく感じるのでは?
メンバーは、
・アンソニー:Anthony (青)
・サイモン:Simon (赤)
・ラッキー: Lachy (紫)
・エマ: Emma (黄色)
の4人。エマが女性で、後の3人が男性です。
アンソニーはギター担当のリーダー的存在で、食べることが大好き。サイモンは低音ボイスが特徴で、“Simon Says”という遊びが大好き。ラッキーは明るいキャラで、寝ることが大好き。エマは、歌とダンスが上手で、黄色いリボンが大好き。
・・・と、キャラ設定もちゃんとあります(笑)。
他にも、Dorothy the Dinosaur(ドロシー)、 Captain Feathersword(キャプテン)、 Wags the Dog(ワグス)、 Henry the Octopus(ヘンリー) といった、ほとんど意味不明(?)な仲間たちも出てきます(笑)。
イメージは、いわゆるロックバンド!それを子ども向けに、さまざまなパフォーマンスを取り入れながら演奏します。
たとえば『Do The Propeller!』は、本当に簡単な曲で、聞くだけで歌詞を覚えられちゃうくらいシンプル。すっごい簡単な曲だけど、なんか、大人が聴いても楽しくなる歌です。
リンク:The Wiggles- Do The Propeller! (Official Video)
メガネおばさんの私は(笑)、個人的に『I’ve Got My Glasses On』も好き。
曲中にさまざまなタイプの「めがね」が出てきます。
リンク:The Wiggles- I’ve Got My Glasses On (Official Video)
また、「めがねをかけている」って、“I’ve got my glasses on”って言うんですよね。こんなふうに、自然と英語の表現を覚えることもできます。
本当にオーストラリアの子ども達に人気で、彼らのCDやDVDは、子ども向け音楽作品の中ではオーストラリアNo.1にランキングされているそうです。彼らのキャラクター人形や、グッズ、コスチュームも売っています。
特にエマは、オーストラリアの2~4歳くらいの女の子達のあこがれの存在みたいです。日本で言えば、「うたのおねえさん」的なイメージでしょうか。
最新の動画は、有名な英語の童謡(Nursery Rhymes)とWigglesのオリジナルソングを織り交ぜた『The Wiggles Nursery Rhymes』。
43分なので、まとまった時間楽しみたい方は、こちらをどうぞ。
リンク:The Wiggles Nursery Rhymes
CDでもっと気軽に聴きたい!という方には、こちら↓がおススメ。(Amazon にリンク貼ってます)
『The Best Of the Wiggles』 というだけあって、キャッチ-でおなじみの曲ばっか33曲も!
Justin Clarke
やはり豪ABC放送が制作する、オーストラリアの幼児向けの代表的番組「Play School」。
オーストラリアのキッズなら誰もが知っているこの番組で、プレゼンターを務めるJustin Clarkeという女性は、歌手として「子ども向けの歌」も発表しています。
ジャスティンは、11歳の時から俳優や歌手として活動してきたそうですが、今は3人の子どもを持つお母さんとして、仕事を続けています。
彼女が2013年に発表した子ども向けアルバムは、オーストラリアの音楽チャートで、Best Children’s Album賞を受賞したそうです。
日本と違って面白いな、と思うのは、「子ども向けの歌」でも、アニメ声じゃない!
どちらかというと、アルトの低い声ですよね。
でも、歌い方やダンスなどで、幅広い表現力を見せています。
たとえば、この『Sticky Monster』という曲は、面白い!
Sticky というのは、ベトベトした、という意味ですが、、、小さい子を持つ親なら、よーくわかるなぁ、このシチュエーション。っていう(笑)。
聞き取りやすい発音ですし、子ども向けに使う言葉も楽しく覚えられると思います。曲も楽しい♪
リンク:Justine Clarke – Sticky Monster
『Dancing Face』という歌では、顔のパーツや、動きに関する英語を覚えられそう。
しかも、なんといっても映像が子ども達の目を引くはず(笑)。
リンク: Justine Clarke – Dancing Face
一方、『My Shadow And Me』という歌は、雰囲気がガラリと違います。
子ども向けなのに、こんな大人っぽいジャズ調の曲も自然と入ってくるのが、ステキ。
リンク: Justine Clarke – My Shadow And Me
子ども向けの歌なので、使われている言葉もシンプルで簡単。
英語の音の感覚を楽しんで身につけるには、ジャスティンの音楽はいい素材だと思います。
大人でも落ち着いて聞けますよね~。
Amazonで、彼女の輸入盤CDも購入できるみたいです。
2013年に受賞したアルバム『Little Day Out』はまだ出ていないみたいですが(いい曲がいっぱい入ってるのに残念)、Amazonで買える最新CDはこちら↓
セサミストリート
日本でも、子ども向け番組として有名なセサミストリート。
オーストラリアのキッズチャンネルでもやっています。世界中で人気ですね~。
エルモやクッキーモンスターといった、かわいらしいキャラクター達が日本では人気ですが、実はセサミストリート、本当にすごいんです!!
世界の最前線で活躍する、「セレブアーティスト」と呼ばれるミュージシャンたちが、エルモたちと一緒に歌っているんです!
これはすごいと思いました。
たとえば、イギリス出身のボーイズグループ One Direction。
自分たちのヒット曲を替え歌にしちゃって、アルファベット『U』を学べる歌に!やっぱりカッコいいですね~♪
リンク: Sesame Street: One Direction What Makes U Useful
アメリカの有名男性R&Bラッパー Usher が、エルモ達と「ABCの歌」を歌うバージョン。
でも、おなじみの歌ではなく、とびきりクール。
リンク: Sesame Street: Usher’s ABC Song
私が大好きな(すみません)、イギリスの男性シンガーソングライター Ed Sheeran も、エルモ達と楽しい歌をコラボ。めっちゃよくない???
リンク: Sesame Street: Ed Sheeran- Two Different Worlds
セサミストリートは、子どもだけでなく、全世代から愛されてきた番組なんだな、と感じますね。
まとめ
今回紹介した歌の動画は、一部字幕付きで見られるものもあります。
YouTubeの字幕の出し方については、以下の記事に詳しく解説してあります。
個人的に、日本で作られる「幼児向けの歌」って、英語に限らないけれど、なんであんなにアニメ声ばかりなのかなー、、、って、ずっと思ってました。
しかも、メロディは素晴らしいのに、バックの音楽がゲームみたいな打ち込み音楽が多いですよね。
まだ感覚が柔軟な幼児期だからこそ、幅広く、質のよい音楽に触れさせてあげたいのに・・・。
その点、海外の「子ども向け音楽」は、「子ども向け」だからといって、妥協してないな~と感じます。
Wigglesは、演奏も曲作りも自分達でやり、バンドとして実績を積み上げています。低年齢の幼児向けを意識しながらも、ロックを基調に幅広い音楽に取り組み、なにより本人達自身がとっても楽しそう!
ジャスティンの音楽は、やはり小さい子を意識したかわいらしい曲だけど、本格的な演奏をバックに、しっかり練られた編曲、そしてジャスティンのキャラクターと表現力で、大人も聞いて楽しめる仕上がりだと思います。
そしてセサミストリートは、普段は大人向けの音楽を作っているアーティストたちが、自分のジャンルで、クールだけどちょっとユーモラスに、子ども達と歌でつながる。アメリカのちびっこ達は、こんなカッコいい音楽を、本当にごく身近に触れているんですね。
海外の「子ども向け音楽」って、子どもの趣味を決めつけず、「子ども扱い」しない。「大人自身が聴いて、カッコいい・ステキ」と思えるような音楽を、子どもにも聞かせよう、という感じで、私はそこがすごく感動しました。
というわけで、せっかく「英語の歌」をお子さんと聞くなら、こんなクールな歌を楽しんでみてはいかがでしょうか?
もちろん、大人が楽しく、「英語の発音感覚」を身につけるためにも、おススメしたいです!
また、「洋楽を聞いて楽しく英語を学びたい☆」という方には、こんな記事もあります。