海外旅行に行っても、仕事や語学留学で短期の滞在でも、あるいは本格的な留学や海外就職・海外移住などの長期滞在でも・・・
海外に行った時、日々の中でゼッタイに欠かせないのが、食べること!
特にオーストラリアでは、レストランで食事していると、店員さんがカジュアルな感じで、
“How’s everything?”
“How’s the food?”
お食事はいかがですか?
と聞いてくることがあります。
そんな時、気軽に「おいしいです!」と言いたいですよね。
また、ホームステイ先のホストファミリーに料理を作ってもらったり、現地で知り合った人に料理をごちそうになる機会もあるかと思います。
そんな時は、自分のために料理を作ってくれた人に対して、心をこめて「おいしい」と伝えたくなるでしょう。
私自身、日々食事の支度をする家庭の主婦なので、料理や食事の話が会話のきっかけになることも少なくありません。
じゃあ、「美味しい」を英語で言うと???
今回は、英語で「おいしい!」と簡単に言う方法と、プラスαで会話を盛り上げたい時に使える、味に関する表現を取り上げようと思います。
英語で簡単に「美味しい」と言う
たとえばあるモノを食べてみた時、とにかく一言で「美味しい!」「うまい!」と言いたい時は、
“Good!”
“Great!”
“Yum!”
“Yummy!”
でOKです。
さらに、もう少し丁寧に、「これは美味しいですね。」と言いたい時は、
“It tastes great.”
“It’s tasty.”
“It’s delicious.”
“It tastes + 形容詞” は、「(その食べ物は)【形容詞】な味がする」という意味で、この場合 taste は動詞として使われます。
(逆に、「おいしくない」「まずい」と言いたい時は、”It doesn’t taste very good.”とか、”It tastes bad.” などと言えます)
tasty は形容詞で、「風味がよい」「味がよい」という意味です。
delicious も形容詞で、「味や風味がすばらしく良い」という感じです。
より気持ちを込めたいなら、
“It’s really tasty.”
本当においしいわ。
“Wow, this is absolutely delicious.”
おお、これは間違いなく素晴らしい味ですね。
みたいに、強調の副詞などをつけるのもよいです。こうした会話表現を強調する副詞については、以下の過去記事を見てください。
また、食事が終わった後なら、
“The food was really good.”
“It was great.”
など、過去形で言います。
「美味しい」だけが「美味しい」を伝える方法じゃない?
日本語では、料理や食べ物が美味しい時、「美味しい」という言葉で言い表します。
が、英語では必ずしも「美味しい」と言うだけが、「美味しい」を表す表現ではありません!
「美味しい」=「料理や食べ物がすばらしい」という感覚で、
“I love it [this cake, this salad,… etc] ! “
“It’s fantastic!”
“It was really awesome!”
など、「すごく良い」「素晴らしい」と言う時の一般的な表現を使うことも、とてもナチュラルです。
good よりもっとすごくいい!って言いたい時に、ネイティブはどんな言葉を使う?
これが知りたい方は、以下の過去記事をお読みください。
「どう美味しいか?」を伝えて会話を盛り上げる
レストランやカフェなどで、店員さんに「おいしいよ!」と言いたい時は、
“Really good!”
“It tastes great!”
等と、一言で返せば十分です。
一方、たとえば人の家に招かれて、料理をごちそうしてもらった時など、「美味しいです」と言うだけでは、ちょっと物足りなく感じてしまう時もあるかもしれません。
特に英語では、こうした会話の中で、“It’s great!”と言った後に「こんなところが良い」「こういう点がすばらしい」など、具体的な例を挙げることが、自然な流れとしてあります。
だから、おいしい、と言うだけでなく、「こんなふうにおいしい。」と付け加えることができれば、相手も喜ぶだろうし、会話も弾みますよね。
では、食べ物の味や食感について、どう表現したらよいでしょうか?
以下に、よく使われる表現を紹介します。
◆味・風味
単語 | 意味と使い方 |
---|---|
sweet | 甘い。
お菓子からフルーツ、コーンやビーツなどの甘みのある野菜まで、幅広い意味の「甘い」。 |
sour | 酸っぱい。
お酢のすっぱさ、レモンなどのすっぱさ、熟していないフルーツのすっぱさなど、一般的な酸味を表す。 |
spicy | スパイシーな。
インド・メキシコ・タイ・ベトナム料理などにあるような、香辛料(スパイス)が効いているようす。 ※私自身が見聞きする範囲では、スパイシーの中には、「辛い」という味覚も含まれているようです。 |
hot | 辛い。
(熱いという意味もあるが、味の表現では「辛い」という意味。) 唐辛子・コショウ・マスタードなどの、口がヒリヒリする辛さ。 |
salty | しょっぱい、塩気が強い。 |
tangy
※発音に注意 |
酸味と甘さが合わさったような、さっぱりとして食欲をそそる強い味のこと。
レモン・ライム・グレープフルーツなどの柑橘を使って甘辛に仕上げたアジア風の味付けや、ヨーグルトやサワークリームで酸味を出した甘スッパイ味付けなど。 “This lemon cheese cake is great. It’s sweet, creamy and tangy. I really love it.” 「このレモンチーズケーキ、おいしいね。甘くてクリーミーでレモンの風味が効いていて。大好き。」 |
bitter | 苦い。
コーヒー・ビールなどの苦みから、野菜・ハーブの苦みまで。 |
rich | (食べ物やデザートが)コッテリな。
油脂・砂糖・乳製品などをたっぷり含んだ食べ物について使われ、たいていは「少量で胃もたれがする」ようなニュアンス。 “This chocolate mousse is actually rich.” 「このチョコレートムースは実際にコッテリだね」
※ただし、ワインなどについて、“rich flavour ” 等と言う場合は、風味が豊かで優れていることを表します。 |
fruity | フルーティな。果物の風味がする。 |
dry | (ワインやビールなどのアルコールの飲み物が)辛口な。
例)dry wine |
complex |
さまざまな風味が組み合わさった複雑な味のこと。
“I like this salad. It looks simple, but has complex flavour.” 「このサラダおいしいね。シンプルに見えるけど、複雑な味がする。」 |
mild | マイルドな。風味がキツくなく、食べやすい。
“This curry is great. It’s really mild, so I think kids definitely love it.” 「このカレーはおいしい。ホントにマイルドだから、子ども達は絶対に好きだと思うよ。」 |
full of flavour | 風味が濃厚でおいしい。
”The beef steak was fantastic. It was tender and full of flavour.” 「ビーフステーキがおいしかった。柔らかくてうまみがタップリだった。」 |
◆食感・テクスチャー
単語 | 意味と使い方 |
---|---|
fresh | 新鮮な。鮮度がよい。 |
crunchy | カリカリとした。
食べた時に「カリカリ」「ザクザク」と噛む音を立てるような、固い食感を表す。 “I like this crunchy salad.” 「このカリカリとしたサラダがおいしい。」 |
crisp | サクサクした。パリッとした。
パイやクッキーなど、焼き菓子がサクサクしている食感。 肉や魚の皮がこんがりカリッと焼けている時の食感、揚げ物などがカリッとしている食感。 また、新鮮な野菜のパリッとした食感も表す。 |
juicy | 果汁や肉汁が豊富な。
果物だけでなく、肉などについても使われる表現。 “This roast pork is awesome. The rind is crisp, and the meat is so juicy!” 「このローストポークはおいしい。皮はカリッとしてて、お肉は肉汁タップリ!」 |
sticky | ベトベトする。
キャラメルやヌガーなどのくっつきやすいもの、また水あめのような、べとつく食感を指す。 “I like this sweet and sticky sauce. It’s really tasty.” 「この甘くてベトベトするソースが好き。ホントにおいしい。」 |
soft | 柔らかい。 |
smooth | なめらかな。 |
creamy | クリーミーな。
“This chocolate mousse is perfect! it’s smooth and creamy.” 「このチョコレートムースは完璧だね!なめらかでクリーミー。」 |
まとめ
食事の時に、ただ「美味しい」と言って黙々と食べるより、「スパイスが効いておいしい」「辛くておいしい」「肉汁がジューシーでおいしい」「皮がこんがりしていておいしい」・・・ちょっと表現を付け足すだけで、コミュニケーションも盛り上がりますよね。
こうした「美味しさを表現する言葉」は、覚えておくと便利です。
また、海外で、食べたことのないメニューを選ぶ時も、「これはどんな味がするの?」「これはどんな食べ物?」とお店の人に聞くと、以上に挙げたような表現で答えてくれたりします。
他にも様々な表現がありますが、今回は私自身の身の周りでよく使われる、基本的なものを紹介しました。
知っておくと、食に関するコミュニケーションが楽しくなります!
ぜひ、機会があったら英会話に取り入れてみてください。