英語で「たくさんある」「たくさんの」どう言うの?種類と例文

「たくさん」「いっぱい」「多くの」

英語の中でも、ごく基本の表現として、みんな習うと思います。

多くの人は、many, much, a lot of あたりを覚えているのではないでしょうか?

これらは確かに「数や量が多い様子」を表します。

でも、実際に「ナチュラルな英語表現」として言う場合、

会話表現ではどの言葉を使ったらよい?

どの場合にどんな言い方を使う?

と、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

英語で「たくさん」を言い表すのは、決して難しいことではありません。

が、ちょっとポイントを知っておくことで、迷わず自信を持って使えるようになるでしょう!

この記事では、

「~がたくさんある」

「~をたくさん食べる」

「たくさん~をした」

などなど、「たくさん」「いっぱい」英語で言う表現方法を、バリエーションごとに説明します。

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もっとも定番の「たくさん」 (a lot of/a lot)

「たくさん」「いっぱい」という表現で、まず最初に覚えるべきなのが、

a lot of ▲▲

たくさんの▲▲(▲▲は名詞)

a lot

たくさん

という言い方です。まず英会話初心者なら、この表現を使いこなせるように練習しましょう!

a lot of の使い方

a lot of ▲▲ は、▲▲(名詞)がたくさんある、ということを意味します。

▲▲は、可算名詞(数えられる名詞)でも不可算名詞(数えられない名詞)でも、どちらもOK。

可算名詞の場合は、「たくさん」なので必ず複数形になります。

《可算名詞の例》

  • a lot of boxes  たくさんの箱
  • a lot of photos  たくさんの写真
  • a lot of people  たくさんの人々

《不可算名詞の例》

  • a lot of food  たくさんの食べ物
  • a lot of ice cream  たくさんのアイスクリーム
  • a lot of money  たくさんのお金

例文)

Ugh! I ate a lot of doughnuts!

あー!ドーナッツたくさん食べちゃったわー!

There are a lot of fun things to do when you are in Hokkaido.

北海道では、楽しいことがたくさんありますよ。(行く場所やアクティビティなど、楽しめることがたくさんある)

A lot of children come to the event every year.

毎年、たくさんの子ども達がそのイベントに訪れる。

I had a lot of fun today!

今日はとっても楽しかった!

fun は「楽しむこと」という不可算名詞でも使える。have fun = 楽しむ・楽しい経験をする、という意味。「とっても楽しかった」という時は、「たくさんの楽しみを経験した」= have a lot of fun と言うことができる。

a lot の使い方

会話などでは、「たくさんの▲▲」の▲▲が明らかにわかっている時a lot (of ▲▲) が省略されることもよくあります。

例文)

I have a lot to do!

= a lot (of things) to do

やることがたくさんあるなぁ!(忙しい!)

また、a lot は、「たくさん~する」というような、動詞を強める使い方もできます。

例文)

I’m really full! I ate a lot!

ホントにお腹いっぱい!たくさん食べたわ!

I slept a lot.

いっぱい寝た。

Did you do all this writing today? You did a lot!

このライティング全部、今日やったの?たくさんやったね!

They played a lot in snow.

彼らは雪の中でたくさん遊んだ。

a lot of / a lot は、特に会話表現ではとってもよく使われます。「たくさん」の言い方として、必ず覚えておきましょう!

特に英会話では、まずこれを使えば間違いありません。

スラングの「たくさん」(lots of/heaps of/loads of)

特にカジュアルな会話表現では、a lot of ▲▲ の代わりに、こんな言い方も使われます。

lots of ▲▲

heaps of ▲▲

loads of ▲▲

これらはすべて同じ意味で、「たくさんの▲▲」を表し、a lot of と取り換えが可能です。ただ、a lot of よりも、さらにカジュアルな表現になります。

海外の映画やドラマ、インタビューなどを聞いていると、あるいは英語のSNSなどを読んでいると、これらの表現が出てくることもあります。ネイティブの会話ではよく出てきます。

自分が話す時は、ムリに使う必要はありませんが、相手の英語を理解する時に、知っておくと役立つでしょう。

もちろん、慣れてきたら、自分の英会話の中に取り入れていってくださいね。

例文)

We ate lots of sushi yesterday.

昨日私達は寿司をたくさん食べた。

I had loads of fun!

とっても楽しかった!

If I had heaps of money, I would buy this house.

もしもめちゃめちゃお金持ってたら、この家買うんだけどなぁ。

また、「どうもありがとう」を言う時に、Thanks a lot! (すごく感謝しているという意味)と言うことがありますが、そのバリエーションとして、スラングでは、

Thanks loads.

Thanks heaps.

等と言われることもあるようです。

many と much はどう使う?

日本で英語を学習する時、「たくさん」とか「多くの」という意味でまず最初に習う単語が、

manymuch

ではないでしょうか?

many ▲▲(可算名詞)

much ■■(不可算名詞)

たくさんの▲▲/たくさんの■■

これらももちろん、ネイティブ英語の中で使われないわけではありませんが、普段の会話で「たくさん」と言いたい時には、a lot of / a lot を使うのが一般的です。

ですが、以下の2つのパターンでは、一般的に(a lot of ではなく) many/much が使われます。

1. 否定疑問で使われる

否定文や疑問文の中では、many/much が使われます。

例文)

I don’t think many people know about it.

それを知っている人はたくさんはいないと思うよ。

Are there many questions in the exam?

その試験には設問がたくさんありますか?

I don’t have much money.

私はお金をたくさん持ってない。

※ただし、many/much を a lot of にしても使える。

2. so や too と共に使われる

とてもたくさん」「あまりにもたくさん」と、多いことを強調した言い方として、

so many ▲▲/so much ■■

too many ▲▲/too much ■■

という表現があります。

so と too の違いは、以下のようなニュアンスで使い分けます。

There are so many things to do.

(やらなきゃいけないことが、すごくたくさんある。)

There are too many things to do.

(やらなきゃけないことが、たくさんあり過ぎる。(あり過ぎてできそうにない))

この so many/much … , too many/much… の表現は、ひとかたまりで覚えてしまうと便利です。

例文)

I need your help … I bought so many potatoes that I can’t carry them by myself!

手を貸してほしいんだけど……。じゃがいもをあまりにもたくさん買っちゃったから、一人じゃ運べないんだ!

There are too many things to remember.

覚えることがたくさんあり過ぎる。

Why we had so much rain this summer?

なぜ今年の夏はこんなにたくさん雨が降ったんだろう?

Eating too much salt can cause high blood pressure.

塩分を取り過ぎることは、高血圧の原因となりうる。

また、so much または too much を、a lot と同じ形で使うことができます。

「すごくたくさん~する」「たくさん~し過ぎる」というように、動詞を強めます。

例文)

I ate too much !

いっぱい食べ過ぎた!

Childcare costs so much in Australia.

オーストラリアでは保育園の費用がすごくかかる。

フォーマルな表現。a large number of/a large amount of

もう少し改まった「たくさんの~」の言い方として、

a large number of ▲▲(可算名詞)

a large amount of ■■(不可算名詞)

という言い方があります。

largegreat huge に置き換えることもある。

a great number of …

a huge amount of …

など。

ニュースや論文、スピーチやプレゼンなど、フォーマルな場面では、a lot of よりも適切な表現と言えるでしょう。

例文)

Today a large number of shopping centres have online stores.

現在では、たくさんのショッピングセンターがオンラインショップを持っている。

A great number of students volunteer each year for environmental projects.

たくさんの学生が、毎年環境プロジェクトのボランティアに名乗り出る。

We use a large amount of paper in the office every day.

私達は毎日、オフィスでたくさんの紙を使っている。

A huge amount of information about Americans is stored in databases maintained by the government, internet service providers, credit card companies, and corporations like Netflix and Google.

アメリカ人に関する大量の情報が、政府やインターネットプロバイダー、クレジットカード会社、NetflixやGoogleなどの企業が維持管理するデータベースに蓄積されている。

注意点として、a large number of ▲▲ ← にあたる名詞は、複数形になります。

上の例文では、

Today a large number of shopping centres have online stores.

となっています。

一方、

a large amount of ■■ ← にあたる名詞は、不可算名詞なので、複数形にはなりません

上の例文を見ると、以下のようになっています。

A huge amount of information about Americans is stored in …

まとめ

「たくさん」と英語で言う場合にも、いくつかのバリエーションがあることを紹介しました。

細かい文法ルールはありますが、覚えてしまえば迷いなく使えると思います。

まず、初歩的な英会話や英語でのコミュニケーションを目指すのであれば、a lot of / a lot をマスターしましょう!

一方、ネイティブの人が使う英語表現の中では、くだけたスラングか?記事や論文など、ちょっとかしこまった表現をする場か?によって、使われる言葉に幅があります。リスニングやリーディングには、様々なタイプの「たくさん」の言い方を知っておくと、役立つでしょう。

私自身も、この記事を書きながら、よいおさらいになりました!(笑)

いずれは、場面に応じて適切な表現ができるようになれたら、理想的ですね。

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