RとLの発音の違いで、全然違う単語になる!要注意な英単語集

英語の勉強と言えば!大人の英語学習者にとって、『発音』はとっても気になるジャンルですよね。

特に、英語の発音は、日本語とは違う部分が多いので、「英語の発音が難しい」と感じる人も多いと思います。その中でも、筆頭にあげられるのが、「LとRの発音」ではないでしょうか?

私自身は、オーストラリアに住んでみて思ったのは、

「日本で思い描いていた(恐れていた)ほど、『ネイティブのようにキレイに発音ができないからまるで通じない』、ということはない。」

ってこと。

私の住むパースは、特に移民が多い都市ということもあり、さまざまななまりでしゃべる人がいます。「ネイティブらしい発音」でなければ、ゼッタイに通用しないか、といったら、そんなことはないです。

ただ、単語によっては、ちょっとした発音の違いが、まったく別の意味になってしまうものもあるので、注意が必要です!

そういう単語に関しては、意識的に発音をしっかりと練習しておきたいなーと思います。

今回は、LとRの発音が違うだけで、まったく別の意味になる!という単語を集めて、紹介しようと思います。その中でも、特に私自身が、オーストラリアに住む中で日常的によく触れるような単語を集めています。

日本人には、LとRを言い分けることは難しい、と言われますが、ここに挙げたような単語については、意味とつづり・発音(Lか?Rか?)をしっかりと覚えて、正しく言い分けられるようにしたいですね。

また、これらの単語は、聞き取る時にも注意が必要ですので、覚えておくとリスニングにも役立つと思います。

※「まとめ」部分に一覧表も載せてあります。

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R と L どうやって発音を区別する?

そもそも、R と L の発音、日本人はどうやって言い分けたらよいのでしょうか?上手に発音するコツはあるの?

これに関しては、当ブログでおなじみの、ジェイクさんのこのYouTubeがおすすめです。

ジェイクさんについて知りたい方は、こちらの過去記事を……。日本人は英語が苦手?話せない?英語指導のプロが語る理由とは。』

よく、「Rは巻き舌」「Lは日本の『らりるれろ』と同じ」、と言われますが、実はそうではないんです……。でもこの動画を見ながら練習すれば、ばっちり言い分けることができます!

(また、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語のRも詳しく説明されています。)

私も実際にやってみて、「ネイティブの人の発音はそうだなー」と改めて思いました。

まずこの動画で、LとRの発音のしかたを練習してから、以下の単語を言い分ける練習をするのがおすすめです。

read と lead

read (/riːd/) は、「読む(現在形)」という動詞。

lead (/liːd/) は、「導く、案内する」という意味の動詞です。

どちらも日本語風に書くと「リード」なりますが、頭の R と L の発音が違うので、注意が必要です。

さらに、語尾に-er がつくと、

reader = 読者・読書家

leader = リーダー(指導者・先導者)

になります。

たとえば、以下の例文を発音する場合、頭の L か R かを言い分けることはたいへん重要です。

練習してみてください。

“Not all readers are leaders but all leaders are readers.” by Harry S. Truman

全ての読書家がリーダーとは限らないが、全てのリーダーは読書家だ。 – トルーマン元アメリカ大統領

red, read と lead

red (/red/) は、「赤い」という形容詞。これは皆さん、知っていると思います。また、read = 「読む」の過去形・過去分詞形も、同じ発音です。

一方、lead は、先にも出てきましたが、「鉛」という意味もあります。この場合は、/led/ と発音します。

頭の子音が RL かで、意味が違います。

私は以前、息子に “I need lead pencils.” と言われた時、ずっと red pencils だと思っていました(笑)。

lead pencil とは、いわゆる普通の、「黒い鉛の芯の鉛筆」のことです。

lead は、「リードする」「鉛」の二つの意味があり、つづりは同じなのに発音が変わるので、その点も注意が必要な単語ですね。

right と light

right (/raɪt/) は、「右側の」という意味の形容詞、また、「正しい」という意味の形容詞で使われます。

I use chopsticks with my right hand.

私は右手でお箸を使う。

That’s right.

それは正しいです。(相手の言ったことに対し、「その通り」と言う時)

一方、light (/laɪt/) は、「電灯・灯り」という意味の名詞、または「軽い」という形容詞です。

Turn on the light.

電気をつけてください。

This umbrella is very light.

この傘はとても軽い。

たとえ正確に発音できなかったとしても、ほとんどの場合、文脈からどちらを意味しているかは読み取れると思います。

が、どちらも非常によく使われる単語なので、しっかりと正確な発音ができるようになりたいですね。

arrive と alive

arrive (/əraɪv/) は、「到着する・着く」という意味の動詞。

一方の alive (/əlaɪv/)は、「生きている」という状態を表す形容詞です。

It will arrive today.

(それは)今日着くだろう。

This robot acts like it’s alive.

このロボットは、まるで生きているみたいに動く。

arrive動詞alive形容詞なので、このように文脈の中で言い間違えたとしても、意味が通じるとは思います。

が、やはりどちらもよく使われる英単語なので、ちゃんとした発音をマスターしておきたいです。

rock と lock

rock (/rɒk/は、「岩」「石」を表す名詞です。また、音楽の『ロック』も、こちらの rock (rock ‘n’ roll) です。

一方、lock (/lɒk/) は、「カギ(ドアについている錠)」のことを表す名詞。また、「カギをかける」という動詞でも使われます。

家のドアの鍵が壊れてしまって、修理をお願いしたい時に、

 The door rock is broken.

(?????)

とうっかり言ってしまわないように、注意しましょう!?

wrap, rap と lap

wrap (/ræp/) は、「包む・くるむ」という動詞です。たとえば、食品を包む透明のフィルムを日本語で「ラップ」と言いますが、英語では cling wrap と言います。プレゼントなどを包むことを日本語では「ラッピング」と言いますが、これも wrap から来ています。

また、日本でもあると思いますが、クレープのような薄い皮で丸く包んだサンドイッチ(ラップサンド)のことを、こちらでは wrap と言います。

後、音楽の『ラップ』というジャンルがありますが、英語では rap (/ræp/です。発音はwrap と同じです。

一方、lap (/læp/は、「ひざ」という意味の名詞です。ひざと言えば knee ですが、kneeは「ひざ小僧」。lap は、座った時に「手をひざの上に置いて」とか、「子どもをひざの上にのせる」などと言う時の、「ひざ」です。

また、ノートパソコンのことを、英語では lap top と言います(note personal computer ではありません!)。この lap の発音も同じです。

ノートパソコンのことを、rap topRで発音してしまうと、英語ネイティブの人は『?』となってしまうと思うので、気をつけましょう。

rice と lice

rice (/raɪs/) は、読者のみなさんはよくご存知でしょう。日本人の主食!「お米・ごはん」です。

一方、lice (/laɪs/)「しらみ」。特に 頭にわくシラミのことは、head lice と言われます。

言い間違えたからと言って、通じないことはないと思いますが、正確に発音できるに越したことはありません。

特に、英語圏の保育園(child care)小学校(primary school)に子どもを通わせる親御さんにとっては、lice もわりとよく出てくる単語ですよね。

race と lace

race (/reɪs/) は、日本語でもよく使われる、「レース・競走」という意味の名詞です。また、「人種」「民族」という意味もあります。

一方、lace (/leɪs/という単語もあります。こちらは、名詞では「ひも」という意味です。特に身の回りでよく使われるとしたら、靴ひものこと。shoe laces(複数形)のように言われますが、単に laces と言われることもあります。

また、日本語でも使われる「レース模様」「レース編み」などのレースも、英語では lace です。

お店で靴ひもを買おうとして、 “Do you have races?” と言ってしまうと、ヘンな顔をされちゃうかも???

breed と bleed

breed (/briːd/) は、「繁殖させる・品種改良を行う」などの意味で使われる動詞です。また、「品種」という意味の名詞でも使われます。日本語でも、ペットとして販売するために、ある血統種の犬を繁殖・飼育する人を「ブリーダー」と言いますが、英語の breeder (breed する人)から来ています。

He is breeding sheep.

彼は、羊を繁殖させている。(飼って増やしている)

また、犬の『犬種』のことは、dog breeds と言います。

一方、bleed (/bliːd/は、「出血する」という意味で使われる動詞です。

“My little finger is bleeding.”

小指から血が出ている。

RL の発音が違うだけで、意味が大きく変わってしまうので、どちらも正しく言えるようにしたいです。

frame と flame

frame (/freɪm/) は、「骨組み」「額縁」などを表す名詞。日本語でも、「フォトフレーム」「メガネのフレーム」と言いますよね。英語でもよく使われる単語です。

一方、英語では flame (/fleɪm/)という単語もあります。こちらは名詞では、「炎」という意味があります。「火」は一般的に fire ですが、特にメラメラ燃え盛っている炎のことを、flame といい、日本ではあまり習わないかもしれないけど、わりと日常的な英単語です。

やはり、RL が違うだけで、意味がまったく異なります!

rip と lip

rip (/rɪp/) は、動詞では主に「引き裂く」「破れる」という意味の英単語。「裂け目」とか「引き裂くこと」という意味の名詞でも使われます。

一方、lip (/lɪp/) は、「唇」という意味の名詞。

言い間違えても、文脈から判断できる場合が多いとは思いますが、どっちの単語がLかRか、しっかり覚えたいです。つい、ripstick (リップスティック)なんて言っちゃいそうですが、間違いです。

grass と glass

grass (/ɡrɑːs/) という単語は、「グラス」……ガラス?コップ?メガネ?

とうっかり思ってしまいそうですが、違います!「草」、特に牧草など、イネ科の植物の草のことを、grass と言います。ハーブの「レモングラス」も、lemon grass です。

一方、glass (/ɡlɑːs/) は、私達日本人もよく知っている、「ガラス」「コップ」「(glassesで)メガネ」という意味です。

どちらも名詞。しかも、どちらも非常によく使われる名詞なので、どっちの発音がどっちか、よく覚えておきたいです!

raw と law

raw (/rɔː/) は、(主に食べ物が)「生の」「加熱調理されていない」「加工されていない」という意味の形容詞です。

たとえば、raw sugar(精製される前の砂糖=きび砂糖)、raw prawn (生のえび)、raw vegetables(生野菜)などのように使われます。

一方、law (/lɔː/) は、「法律」

law school(法科大学院)Australian Consumer Law(オーストラリア消費者法)などのように使われたり、

If you are under 18, it is against the law for you to buy alcohol.

18歳未満の場合、酒を購入することは法律違反です。

と言ったりします。

やはりどちらも、日常生活の中でよく登場する言葉です。

rain と lane

rain (/reɪn/) は、みなさんご存知だと思いますが、「雨」を表す名詞、または「雨が降る」という動詞です。

一方、lane (/leɪn/) という英単語もあります。こちらも名詞で、「小道・路地」などというふうに日本語では訳されます。

実際に英語圏の日常生活の中では、lane という単語も馴染みがあります。以前、住所に関する記事で書いた通り、英語圏では、すべての道に名前がついています(詳しいことは、『英語で住所の書き方。日本の住所はどう書く?順番は?』を)。道の名前には、“… Street”、 “… Road”、などなどありますが、特に車が通れないような細い道には、” … Lane” という名前がついています。

他には、道路の車線のことも、lane と言います。

rainlane、つづりはちょっと違いがありますが、発音に関しては、頭の R と L が違うだけで、後は一緒です。

まとめ

今回掲載した単語を、最後に表にまとめておきます。

R発音の単語 L発音の単語
read (/riːd/) lead (/liːd/)
red, read (/red/) lead (/led/)
right (/raɪt/) light (/laɪt/)
arrive (/əraɪv/) alive (/əlaɪv/)
rock (/rɒk/) lock (/lɒk/)
wrap, rap (/ræp/) lap (/læp/)
rice (/raɪs/) lice (/laɪs/)
race (/reɪs/) lace (/leɪs/)
breed (/briːd/) bleed (/bliːd/)
frame (/freɪm/) flame (/fleɪm/)
rip (/rɪp/) lip (/lɪp/)
grass (/ɡrɑːs/) glass (/ɡlɑːs/)
raw (/rɔː/) law (/lɔː/)
rain (/reɪn/) lane (/leɪn/)

つづりを見れば、なんとなくわかるけど、実際に「英語で話そう」とした時に、「あれ、徒競走の『レース』って、Lだっけ?Rだっけ?」ってなっちゃうんですよね~。

私もこの記事をまとめながら、良いおさらいになりました(笑)。

たかがLRの違いだけで、こんなにも言葉の意味が変わってしまう……!そして、そんな単語が結構たくさんあることが、これまたビックリですね。

とりあえず私自身が気づいた、比較的日常レベルでよく出てくる単語を挙げました。

他にもそんな単語をみつけたら、随時リストに追加していきたいと思います。

また、「発音の言い分け」が難しいのは、L と R の違いだけではありません!子音・母音がちょっと違うだけで、全然別の意味になってしまう……という英単語については、こちらの記事にまとめました。

発音の言い分けが難しい英単語13パターン。英語の発音問題対策にも?
前回のブログ記事で、「LとRの発音が違うだけで全然違う意味になる」という、まぎらわしーい英単語を一挙に紹介しました。 実は、R と L 以外にも、日本人にとっ...
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