英語で何かを「勧める」時、「お薦めを尋ねる」時の表現と例文

外国の人、特に旅行者の人などと英語で話をする時、よく登場するのが「~をお薦めします」「おすすめは~です」など、何かを勧める時の表現ではないでしょうか。

日本国内でも、飲食店などで働いていると、海外からの観光客の人達におススメを紹介する場面があるかもしれませんね。

また、自分自身が海外旅行に行った時、観光や買い物の場面で、店員さんや地元の知り合いに「お薦めは何ですか?」と聞きたいことも、あると思います。

英語で何かを勧めたり、お薦めを尋ねる言い方は、知っておくととても便利です。

私自身も、オーストラリアに4年住んでいますが、使うことがある英語表現です。

今回は、このように英語で何かを人に勧める時や、逆におすすめを聞く時の表現を、例文とともに紹介します。

※例文の日本語訳は参考として見てください。

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recommendを使って人に何かを「すすめる」

まず、英語で人に何かを「勧める」時、どう言ったらよいでしょうか?

何かを「おすすめする」と考えた時、日本人が真っ先に思いつくのが、recommend という単語だと思います。

recommend は、(人に何かを)勧める」「(…だと)勧める」「(…に適していると)推奨する・薦める」という意味の動詞です。

recommend の基本的な使い方は、以下の通りです。

この3パターンのうち、まず1番目はしっかりと覚えておきたい形です。2、3番目はバリエーションとして覚えていくとよいでしょう。

【パターン1】

主語 + recommend + [名詞] (to 人)

→ (人に)物を勧める。

【パターン2】

主語 + recommend + ( that ) + [文 (someone do something)]

→ 人が何かをすることを勧める。

【パターン3】

主語 + recommend + ~ing

→ ~することを勧める。

具体的には、以下のように使います。

例文)

【パターン1】

I can recommend the chicken in mushroom sauce – it’s delicious.

私のお薦めは、チキンのマッシュルームソースがけです。美味しいですよ。

I would recommend this tour. *注

このツアーがおすすめですよ。

A friend recommended this restaurant to me.

ある友達が私にこのレストランを勧めてくれたんです。

【パターン2】

We recommend (that) this wine should be consumed within six months.

このワインは6ヶ月以内に消費されることを(私達は)お勧めします。

The doctor recommended (that) I get more exercise.

医者は、私に、もっと運動をするように勧めた。

【パターン3】

I’d recommend visiting Shodo-shima during your stay in Kagawa. *注

香川に滞在中、小豆島を訪れることをお勧めします。

※ I’d = I would 

I recommend writing your feelings down on paper.

あなたの気持ちを紙に書き出すことを勧めるよ。

◆I would recommend と I recommend の違いは?

たとえば、上の例文(*注)の

I would recommend this tour.

I‘d recommend visiting Shodo-shima …

は、

I recommend this tour.

I recommend visiting Shodo-shima …

でも、お薦めする意味としては一緒です。

が、would がつくと、『もし私がお薦めかどうかを言うとしたら……』という仮定の意味が、暗に込められることになります。やや控えめというか、もし私がおすすめできる立場なら……、という感じが込められます。

場面によっては、would をつけた方が適切な場合があるかもしれません。特に、自分が直接何かを薦めることを求められているのか?……確信があるわけじゃないけど、話の流れからもしおススメを紹介するとしたら……みたいなニュアンスになります。

特に会話の場面ならば、“I‘d recommend …” と省略して言う方が、よりスムーズに聞こえます。

◆「超おすすめ」「イチオシ」の決まり文句

また、特に『超おすすめ』『いちおし』を表す決まり文句として、英語では

highly recommended

という言葉がよく使われます。

たとえば、トリップアドバイザーなどのレビューサイトでも、「超おススメ!」的な意味合いで、“Highly Recommended. “といった表記を見ることがあるでしょう。

知っておくと役に立つかもしれません。

この場合、recommended「おすすめできる」という意味の形容詞です。

文の中で使うとしたら、以下のようになります。

Here are five kids’ coding Apps that are highly recommended.

こちらが超お薦めの、5つの子ども用コーディングアプリです。

Python is a highly recommended programming language for beginners.

Python は初心者にイチオシのプログラミング言語です。

recommend を使わないで「勧める」英語表現

recommend という単語を使わずに、何かを人に薦める言い方があります。

特に、観光スポットアクティビティフードなどで、「ここに行ってみては?」「これをやってみたら?」というふうにおススメを提案する時、こんな言い方はナチュラルです。

You could try + [名詞].

( = You should try + [名詞]. も可)

Why don’t you try + [名詞] ?

How about trying + [名詞] ?

( = What about trying + [名詞] ? も可)

どの表現も、「~(物)を試してみてはいかがですか。」「~みてはどうですか?」という、相手に何か新しい物事を勧める時に使える言い方です。

例文)

If you go to Old Town City area (Kota Tua) where there are a lot of museum, you could try the street food.

もしも、たくさんの博物館があるOld Town City地区(Kota Tua)に行くなら、ぜひともストリートフードをお試しください。

Or you could try one of Bistro Le Pont’s bowls of steamed rice topped with goose, chili oil and x.o. sauce.

または、Bistro Le Pont の、唐辛子油とX.O.ソースがかかったガチョウ肉の丼を食べてみてはいかがですか?

You could also try kayaking if you like.

もしもお好きならば、カヤックをやってみるのもおすすめですよ。

If throwing yourself off a cliff’s edge is your thing, why don’t you try Canada’s highest bungee jump?

もしも崖から身を投げることに興味があるなら、カナダの最も高いバンジージャンプをやってみては?

※your thing = あなたの好きなこと・得意なこと

How about trying an unusual night out?

いつもと違う夜の外出をしてみませんか?

もともと、

You could [動詞] .

Why don’t you [動詞] ?

How about [名詞/~ing] ?

What about [名詞/~ing] ?

は、「~はどうですか?」「~してはいかがですか?」という意味があります。そのため、try を除いても、文脈によっては「薦める」意味としても使えます。

Why don’t you go to Halong bay?

Halong ベイに行ってみませんか?

If you’d prefer something a bit different, how about a guided tour of Nowa Huta?

もし、もうちょっと違う感じのものがよければ、Nowa Hutaのガイド付きツアーはいかがですか?

What about something more cultural?

もう少し文化的なものはいかがですか?

You could try … と同じ意味で、こんな言い方もできます。

You could have a go at ~.

※have a go at ~ = ~を試してみる

例文)

You could always have a go at some water sports.

いくつかのウォータースポーツをいつでもやってみることができますよ。

相手のお薦めを尋ねる時

逆に、こちらが相手に「おすすめは何ですか?」「どれがおすすめですか?」等と尋ねる時もあります。

そんな時、どういえばよいでしょうか?

基本的な表現として、recommend を使って以下のように言うことができます。

Can you recommend + [名詞] ?

= ~のお薦めを教えてくれますか?

What do you recommend … ?

= あなたは何をお薦めしますか?

例文)

Can you recommend anywhere good to go?

どこか行くのによいお薦めの場所を教えていただけますか?

Can you recommend some good places for lunch, in the national mall/Smithsonian area?

ナショナルモール・スミソニアン地区でランチに良いお薦めの場所を教えてくれますか?

What do you recommend on the menu?

メニューの中でおススメはどれですか?

What would you recommend in Perth?

パースでおすすめ(の場所・アクティビティなど)は何ですか?

What type of batteries do you recommend?

どのタイプの電池がおすすめですか?

まとめ

私はパースに住んでいて、こちらに住むローカルの人から「いつか日本に行ってみたい。」と言われることも時々あります。

そんな時、「おすすめの場所は~です。」「~月頃に行くのがおすすめです。」などと言う時がありますね。今回紹介した表現を知っておくと、日本に興味を持っている人に対し、ためらうことなく何かを勧めることができ、とても便利です。

薦め方には、色んな言い方がありますが、まずは簡単な言い方を一つ二つ覚えて、次第にバリエーションを増やしていくとよいですね。

また、私はパースで時々家族旅行に出かけることもあります。地方のインフォメーションセンターで、「子どもにおすすめの場所はどこですか?」と尋ねることもあります。あるいはワイナリーを訪れてテイスティングをする時、「どのワインにしますか?」と言われますが、よくわからないので「おすすめは何ですか?」と聞くことも多いです。

基本的な英語の言い方を覚えてしまえば、質問をするのも怖くなくなります。

もちろん、今回の言い方は海外旅行の時だけでなく、英語を話す環境なら、人にアドバイスを求めたり、逆に自分の経験から人に何かを勧める時など、日常の中でも活躍する言い方です。

ぜひ覚えておきたいですね!

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