英語で日記を書くなら?効果的に上達するための書き方を知ろう!

英語の勉強法として、よくおすすめされているのが、「日記を書いてみる」というものです。ネットを調べると、「英語で日記の書き方」を説明したブログがたくさんヒットします。

まず、「今日の天気」から入って……。

っていうのが多いですね。

このブログでも、「天気・天候の英語表現」「暑い・寒いの英語での言い方」については、以下の過去記事で詳しく書きましたので、ここでは省略します。

「晴れ」「雨」「曇り」- 英語で天気・天候について表現する。
英語で話をする時、まず最初に、"Hi, how are you?" と挨拶を交わします。 が、次に何を言いますか!? 親しい仲で、言いたいことがいっぱいあればよいですが...
「暑い」「寒い」- 気温について英語で表現する方法。
前回の記事では、「晴れている」「雨が降っている」など、天気に関する表現を色々と紹介しました。 天気は、誰もが日常の中で影響を受けるもの。英語を話したい人ならば...

まあ、一般的な日記の書き方については、今まで多くの方が書いていますので、軽くググってそっちを見て頂ければと思います。

他のブログと同じことを書いても、面白くないし!

ところで、いざ「日記を書こう」と思って紙に向かっても(パソコンでもよいですが)、スラスラ書ける人は多くないと思います。英語を学び始めた人にとって、身近な経験を「英語で書く」ということは、何でもない事のようで実は難しいこと。

だから、とにかく簡単な、最低限のことから書いていくのがよいのですが、それが何なのか、すら、わからないのでは?

でも、実は英語で「出来事について書く」場合、誰にでもできる、基本的な鉄則があります。英語圏の小学生が、学校で「英語で何かを述べる時、必ずそれを含めなさい」と言われるポイントがあります。

英語で日記を書く時も、まずはそこに注目していくとよいと思います。

この、「超初歩的な、英語のライティングのポイント」に着目することで、難しく考えずに、しかしわかりやすい文章を効果的に作っていくことができます。

難しいことではありません。が、知っていれば簡単にできるけど、知らなければなかなかできないこと……かも。

今回の記事では、英語で日記を書く時、ぜひとも着目すると良い「ライティングのポイント」を紹介します。

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英語で何かを説明する時、必ず必要なこと

英語というと、「ペラペラ話す」ことをイメージする人が多いかもしれません。

でも実は、英語で何かを伝える時、「ペラペラ」よりももっと大切なことは、「自分の知っていること」や、「自分の経験」を、適切な方法で人に説明することです。

オーストラリアの小学校では、授業の一環として、News という取り組みがあります。Show and Tell と言われることもあります。高学年についてはちょっとわかりませんが、pre-primary(5歳児クラス)から低学年のクラスはやっています(学校によるかも)。

たいてい週一回、先生が決めた「お題」について、各自が自分で内容を考えて、クラス全員の前でスピーチします。

テーマは、

「自分の一番好きなおもちゃについて」

「自分のお気に入りの本について」

「スクールホリデーにやったことについて」

などなど、子どもらしい内容が主です。

子ども達は、たとえば「自分の一番好きなおもちゃについて」というテーマなら、その時はそのおもちゃを学校に持っていくことを許されます。そして、実際にそのおもちゃを見せながら、「自分の一番好きなおもちゃについて」クラスのみんなに説明するのです。

うちの息子は、こんな時はテンションが上がりまくりです(笑)。

そのちょっとしたスピーチのような機会のために、子ども達は事前に、発表する内容を準備します。

先生は、内容について「こういうのがよい」「それはふさわしくない」などは基本的に一切指摘しません。

が、唯一、「必ずコレを言いなさい」というものがあります。

それが、

What?

When?

Who?

Where?

Why?(場合によってはHow?

というものです。いわゆる、5W

とにかくこれらを必ず情報として含めるように指導されます。

たとえば、

「自分の一番好きなおもちゃ」というテーマの時に、息子はお気に入りのミニカーを持っていきました。その準備として、こんなメモを作りました。

What?

– Toyota FJ Cruiser

When? 

– 2015

Who?

– My dad

Where?

– Japan

Why?

– the tyre at the back, the three wipers at the front, it’s cool.

スピーチの時は、このメモを見ながら、たとえば以下のように発表します。

My favorite toy car is Toyota FJ Cruiser. I got this in 2015. My dad bought me in Japan. I love FJ Cruiser because it has the tyre at the back, and three wipers at the front. It’s cool.

僕の好きなミニカーは、トヨタのFJクルーザーです。2015年に手に入れました。お父さんが日本で買ってくれました。FJクルーザーが好きなのは、後ろにスペアタイヤがついているところと、フロントに3つのワイパーがついているからです。カッコいいです。

2015年に一時帰国した時、夫が息子に買ってあげたFJクルーザーのミニカーが、息子のお気に入りなんですね。

特に、最後の why? に対する、“I love ~ because … .” は、とても英語らしい表現だと思います。

このように、英語圏の子ども達は、「正しく書く」ことそのものができるようになる前から、「5Wを明確に伝える」ということを練習しています。

自分が経験した出来事について書く

ライティングにおいても、この5Wは重要な基本となります。

「自分の経験したことを書く」ことを、英語では recount と言います。

日本でも、たとえば遠足に行った後とか、運動会の後とか、それについての作文を書く、なんて授業があったように記憶していますが、そういうようなものです。

もちろん recount の中でも、5Wを含めることが基本として教えられます。

日本でも、やはり作文を書く基礎として、5W という考え方を習うと思いますが、英語の学校ではもっとシンプルに、かつ徹底的に練習させられます。

英文で「自分の経験した出来事」を書く時、まずはこの5Wが、なくてはならない最低限の情報。逆にどんなに長々とアレコレ書いても、この5Wの情報が適切に含まれていなければ、ライティングとしては評価は下がります。

なので、たとえば英語で日記を書く時にも、その日にあった出来事について、まず「5Wを書く」ことを練習していくと、効果的なライティングの練習になるでしょう。

たとえば、「今日は家族と買い物に行って、新しいバスマットを買った」ということを日記に書くとしたら、どんなふうになるでしょうか?

what?

– went shopping

when?

– Today, afternoon

who?

– with my family

where?

– Laketown shopping centre

why?

– We wanted to buy a new bath mat. I got a nice bath mat, so I’m happy.

これらをそれぞれに文にしてつなげてみると、こんな感じの例文になります。

Today, I went shopping with my family. We went to Laketown shopping center in the afternoon. We went shopping because we wanted to buy a new bath mat. I got a nice bath mat, so I’m happy.

今日、家族と買い物へ行った。私達は午後、レイクタウンショッピングセンターへ行った。新しいバスマットが欲しかったので、買い物に行った。素敵なバスマットを手に入れたので、うれしい。

文章としては、味気ない、子どもっぽい、と感じられるかもしれませんが、出来事に関する事実(いつ、誰が、どこで、何をしたか)がきちんと明確に含まれています。

最後に一言でも、自分自身の感想“I got a nice bath mat, so I’m happy.”)を入れるのもポイント!

難しく考える必要はありません。

初心者の人にとっては、ただでさえ慣れない英語で、一つのセンテンスを書くのも悩んでしまうと思います。

最初から、凝ったすばらしい英文を書く必要はないのです。まず、最低限必要なことを書いてみましょう。

順を追って説明するための『つなぎの言葉』

こうした、シンプルで簡単な文を書くことに慣れてきたら、少しずつ文章を長くしていくことができます。

その時にチャレンジしたいことは、「文を連結させる」こと

たとえば、その日の出来事を述べる時、「最初に~に行って、次に~を食べて、その後~を見て、(最後に)家に帰った。」みたいに言うことがありますよね?

英語でも、そのような書き方があります。

事実を順序立てて、時系列で述べるために、以下のような言葉を使って文と文をつないでいきます。

英語 意味
First, 

(Second, Third, …)

まず最初に・第一に、

(二番目に、三番目に、……)

Then, それから、
Next, 次に、
After that,  その後で、
Finally,

In the end, 

最終的には、

このような言葉は、connectors of sequence 等と呼ばれます。

たとえば、娘がこちらの小学校で recount の書き方を習った時、先生がお手本で書いた例文は、以下のようなものでした。

RECOUNT:The Beach

On Saturday, I went to the beach with my family. I went there by my dad’s red car.

At the beach, we put up a tent. Next, we changed and went for a swim. The water was very cold. Then we ate some cheese sandwiches. I also ate a vanilla ice-cream. I love eating ice-cream. After that, my sister and I built a giant sandcastle.

We went home at about 4. I was tired but happy.

このような「つなぎの言葉」を加えることで、理路整然とした印象になりますし、文章全体にナチュラルな抑揚が生まれます。

第二パラグラフは、5W で言えば主にWhat(何をしたか?)に当たる部分ですが、このような「つなぎの言葉」を利用しながら、いくつかの出来事を時系列に並べていくことで、話に展開を持たせることができます。

こうした「つなぎの言葉」は、もちろんたくさんあります。多様な言葉を使えるようになればなるほど、ライティングのレベルが上がると言えるでしょう。

まずは、ここに紹介した基本的な「つなぎの言葉」を、日記を書く時にも取り入れてみては?

まとめ

「英語で日記を書く」というのは、なかなかよいチャレンジだと思います!が、いざ書くとなった時、何を書いたら良いかわからない(涙)という人も多いのでは?

今回の記事が、そんなみなさんのヒントになれば、幸いです。

毎日とまではいかなくても、週に一回でも、コンスタントに続けていくとよいと思います。

最初は5Wを書くだけで精一杯かもしれませんが、慣れてくると、だんだんと情報を付け足していけるようになるでしょう。

今回紹介した5Wの記述のしかた、そして「つなぎの言葉」の使い方は、ライティングの基礎の基礎。IELTSなどの難易度の高いライティングを行う際にも、ベースとなるスキルです。

また、「書く」だけでなく、スピーチなどの場面でも使えます。

簡単な日記を書きながら、こうしたテクニックを意識することで、「英語で伝える能力」を効果的にアップしていくことができると思います。

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