日本人要注意!本当の英語発音と実は違う、カタカナの単語13選。

「英語を話せるようになる」とイメージした時に、「ネイティブのような『英語らしい英語発音』で話すことが、英語を話す上で最も大切なことだ、と思う人は多いかもしれません。

それは確かに大事ですが、私の経験から言うと、日本語っぽい発音でも通じることは意外とあります(笑)。

たとえば、日本人がニガテに思うかもしれない ‘water’ ですが、特にオーストラリアはあまり r を強く発音しないので、「ウォーター」と言っても結構通じちゃったりします(笑)。

今の時代、日本語の中にも、『カタカナ英語・和製英語』として、英語を由来とした単語はたくさん使われていますよね。

そういった言葉は、ちょっと英語っぽくアクセントをつけたりすれば、無理矢理ネイティブの人にわかってもらうことも、不可能ではないかも……?

しかーし!!

時には、落とし穴が……。

どんなに「カタカナ英語」で一生懸命言っても、通じない単語があります。

あるいは、ネイティブの人が言っている発音が、どうしてもわからない……つづりを見たら、なんだー、日本でよく使われているアノ「カタカナ英語」じゃん!なんてこともあります。

こういう単語が、実はクセモノなんですね。

というわけで今回は、

「カタカナ英語」と同じ意味の単語なのに、「英語発音」は微妙に違う!

しかもそのビミョーな違いのために、ネイティブの人に通じない!

という、やっかいな英単語(笑)を紹介します。

以下の文中、発音を紹介するために、オンライン辞書 Cambridge Dictionary にリンクを貼っています(※一か所だけ Oxford Learner’s Dictionaries)。発音マークの UK イギリス英語発音US アメリカ英語発音です。

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garage(ガレージ)

日本語で、車庫のことをガレージとも言いますよね?

すっかり日本語として定着している、ガレージというカタカナ言葉。

英語では、車庫のことは garage と言います。日本語の「ガレージ」もこの英単語から来ていると思いますが……。

発音は、ちょっと注意です。

garage: Cambridge Dictionary

どちらかというと、ラージ」「ラージ」というふうに聞こえるし、そう言った方が通じます。

私の住むオーストラリアは、イギリス英語が使われているので、UK発音です。

「ガレージ」と言った時、こちらの人に「?」という顔をされた経験があります。

アメリカ英語ではアクセントの位置が違って、「ージ」みたいな感じになりますね。

advise(アドバイス)

すっかり日本語としても定着している、「アドバイス」というカタカナ言葉。

advise という単語は動詞で、「人に~することを助言する、~だとアドバイスする」という意味で使われます。

advise someone to do

advise someone that ~[文]

ですが、発音は、日本語のカタカナ発音の「アドバイス」とはちょっと違います。

advise: Cambridge Dictionary

アドヴァ」というふうに聞こえます。注意すべきは、アクセントの位置と、最後はスでなくて「ズ(/z/)」です。

一方、advice という単語もあります。こちらは、いわゆる「アドバイス・助言・忠告」などの意味を表す名詞です。

名詞の advice は、発音が「アドヴァ」というふうに、最後が「ス (/s/)」で終わります。

advice: Cambridge Dictionary

advise (動詞)advice(名詞)は、発音の違いをしっかり覚えたいですね。

どちらもよく使う単語です。

garden(ガーデン)/gardening(ガーデニング)

日本語でも、のことを「ガーデン」と言ったり、園芸のことを「ガーデニング」と言うことはごく普通です。

すっかりカタカナ語として定着している、『ガーデン』『ガーデニング』

でも、発音は日本語のイメージとちょっと違います。

garden: Cambridge Dictionary

特にイギリス発音では、「」と言った方が通じるかもしれません。私は、こちらの人に「ガーン」と言ったら「?」という顔をされました。

ガーデニングも同じで、

gardening: Cambridge Dictionary

ニング」といった方が通じるようです。やはり「ガーニング」というと、こちらの人にとっては違う言葉に聞こえるみたいです。

dairy(デイリー)

日本語で、乳製品のことを「デイリー」と言うことがあります。

あるいは、最近乳製品を避けるダイエット?や食習慣が流行っていますが、「ノンデイリー」といった言葉が使われることがあります。

英語では、乳製品のことを表す言葉として、dairy という名詞があります。

おそらく、日本語でも乳製品を「デイリー」という時、この英単語から来ているのだと思います。つづりもなんとなく、そんな感じ。

が、本当の英語の発音は、「デイリー」とはちょっと違います。

dairy: Cambridge Dictionary

どちらかというと、「アリィ」と言った方が近いかも。

dairy (/deərɪ/) の発音は、air (/eər/)、bear (/beər/)、と一緒なのです。

一方、daily という単語は、「毎日の、日々の」という意味を表す形容詞です。

こちらの発音は、日本語の「デイリー」に近いと言えます。

また、これはあまり英語と関係がありませんが、日本のスーパーなどで「デイリー食品」と言った場合、「牛乳やヨーグルト、ハムやソーセージ、豆腐、漬物、生菓子など、冷蔵が必要で日持ちがしないもの」全般を言うそうです。これはやっぱり、毎日仕入れないといけない=daily から来てるんですかね?さらに、乳製品を含む=dairy をかけている?(←勝手な推測)

カタカナ英語も奥深いですね(笑)。

yogurt(ヨーグルト)

日本語としてすっかりおなじみの、「ヨーグルト」

もちろんオーストラリアでも売られています。

英語では、ヨーグルトのことは yogurt と書きます。イギリス英語では、yoghurt とも書きます。

では、発音のしかたは?

yogurt: Cambridge Dictionary

グー」くらいの言い方で言った方が、本来の発音には近いです。実際、「ヨーグト」のは、英語発音だと必要ありません。アメリカ英語だと、若干 r が入るかもしれませんが、イギリス英語では聞いた感じ、完全に「ヨグー」ですね。

organic(オーガニック)

日本語としてすっかり定着している、「オーガニック」

有機栽培の野菜のことを、「オーガニック野菜」と言いますね。

こちらでも、organic の野菜や食品は、消費者からの支持を集めています。

「オーガニック」は、そのまんまカタカナ英語発音でも通じそう、ですが……。

英語の発音は?

organic: Cambridge Dictionary

注意しなければならないのは、アクセントの位置。「オ-ック」(/ɔːɡǽnɪk/)なので、オー は付け足し、ガ を強く発音する必要があります。

日本語風に、オーガニック」と言っても通じません。

海外に行ってオーガニック製品を購入したい場合は、発音をしっかり練習しておきましょう!

MacDonald’s(マクドナルド)

日本の誰もが知っている、「マクドナルド」

もちろん、アメリカやオーストラリアにもあります!

つづりは、確かに MacDonald’s

でも、英語圏で「マクドナルド」と言っても、おそらく通じないでしょう。

英語発音では、MacDonald’s はどう言うのでしょうか?

MacDonald’s: Oxford Learner’s Dictionaries

ド-ナルズ(イギリス英語)」「ナルズ(アメリカ英語)」と聞こえます。

とにかく、MacDonald’s の Do を思い切り強調していいます。

後、最後は「ド」ではなく「ズ」です。

結構、海外旅行などで人に道を聞いた時、場所の目印として「MacDonald’s の先を右折」などのように、マックが登場することがあるかと思います。

そんな時、英語ネイティブの人に MacDonald’s と言われても、「マクドナルドのことだ」とわからない人も多いと思います。

英語発音の MacDonald’s を知っておくと、英語を話す時に便利です。

advertisement(アドバタイズメント)

advertisement は、「広告」を表す名詞です。ad と省略されることもあります。

日本語でも、広告のことを「アドバタイズメント」とカタカナで言うことも、しばしばあります。

advertisement という単語、実は、イギリス英語とアメリカ英語で発音が結構違うんですね。

以下のリンクから、UK発音(イギリス英語)US発音(アメリカ英語)の発音の違いを聞いてみてください。

advertisement: Cambridge Dictionary

イギリス英語では、「アドヴァータスメン」という感じの発音です。オーストラリアも同じですね。日本語のカタカナ発音になっている「アドバタイズメント」とは、響きが全然違います。

一方、アメリカ英語では、「アドヴァタイズメント」です。アクセントの位置はカタカナ英語と異なりますが、基本的な発音は「アドバタイズメント」に近いですね。

ビジネスの場面では使う単語かもしれないので、こんな発音の違いを頭の片隅に入れておくと役に立つでしょう。

leisure(レジャー)

日本語ではよく、「レジャー施設」「レジャーパーク」「レジャースポット」等と言います。

また、広い意味で、休日などに遊び・行楽にでかけることを「レジャー」と言ったりしますよね。

これは、英語の leisure という名詞から来ている言葉です。

leisure は、「仕事や他の『やらなければならないこと』をしていない時間」という意味の単語です。

発音は……?

leisure: Cambridge Dictionary

こちらは、イギリス英語では「ジャー」と発音し、日本語とほぼ同じ。カタカナ発音で言っても通じるかもしれません。

しかし、アメリカ英語では、「リージャー」と言う発音になるので、注意が必要です。

また、日本語で「レジャー施設」「レジャースポット」等と言うと、遊園地や動物園、アトラクションが楽しめるところ、と言ったイメージがありますよね。

が、英語圏で leisure centre というと、スイミングプールやフィットネス場がある、スポーツの総合施設みたいなものを指します。日本のレジャー施設とはイメージが違うので、ご注意を!

fennel(フェンネル)

「フェンネル」という野菜を知っていますか?日本ではあまりメジャーではありませんが、料理好きな人なら知っているかも?

「フェンネルシード」はスパイスとして使われたり、「フェンネルティー」として飲まれることもあります。

あるいは、アロマテラピーに興味のある人なら、「フェンネル」の精油を使ったことがあるかもしれませんね。

欧米では、「フェンネル」は野菜としてポピュラーです。根元の膨らんだ部分(鱗茎)や葉の部分は、野菜として料理に使われますし、もちろん種をハーブとして使用することも。ガーデニングの植物としても人気です。

しかし、日本のつもりで「フェンネル」と言っても、通じないかも……?

実際の英語発音を聞いてみてください。

fennel: Cambridge Dictionary

アメリカ英語もイギリス英語も違いはありません。どちらも「ノー」と言った方が正確かも。

カタカナ英語の「フェンネル」とは、ずいぶん雰囲気が違いますよね?

実際に私自身も、英語で fennel と言われた時、何のことかまったくわからなかった経験があります……フェンネルのことは知っていたにも関わらず(汗)。

英語圏ではポピュラーな植物なので、海外(特に欧米)で買い物をする際には知っておくとよいかもしれません。

iron(アイロン)

日本では、「アイロン」って普通に使いますよね。「アイロンをかける」。すっかり日本語です。

英語では、アイロンを表す英単語、iron を使います。

iron は、「アイロン」を指す名詞としても使われるし、「アイロンをかける」という動詞でも使われます。

つづりも見るからに「アイロン」ですが、実際の英語発音は、

iron: Cambridge Dictionary

アイ」ですよね~。

iron という英単語は、もともと「鉄」を表す名詞です。

日本では、金属製のゴルフクラブの一種を「アイアン」というそうですが、これも、 英語で言う時は iron です。

英語だとすべて iron なのに、一方は「アイロン」で、一方は「アイアン」……紛らわしい~!

しかも、つづりを見ると「アイロン」と言いたくなっちゃいますよね。

覚えておきましょう!

twitter(ツイッター)

世界中で使われているSNSの一つ、「ツイッター」

日本でも利用者は多く、すっかりおなじみです。

海外でも、多くのセレブや有名アーティストがツイッターで情報発信し、何百万人と言うフォロワーを獲得しています。ファンとの交流ツールとしても使われている、ツイッター

twitter という英語つづりは、日本人でも見慣れていると思いますが、実際の英語発音で正しく言える人は、実は少ないのでは……?

Twitter: Cambridge Dictionary

」という感じです。アメリカ英語だと、語尾にやや r のようなこもった音が入ります。

そもそも、始まりが「ツ」じゃありません

私は最初、英語ネイティブの人が Twitter と言っているのを聞いても、「ツイッター」のことだとわかりませんでした。

逆に、英語で話す時、日本語風に「ツイッター」と言っても、通じないと思います。

友達との会話、またテレビなどのメディアでもよく登場する言葉なので、覚えておくとよいですね。

theme(テーマ)

「今日の会議のテーマは……。」

「この物語のテーマは……。」

テーマって、すっかり日本語として定着していますよね。

英語では、「テーマ」に該当する英語は、theme です。

これは名詞で、意味も使われ方も日本語と同じ。

The theme of this meeting is … (このミーティングのテーマは……)

というふうに使えます。

ですが、日本語発音風に「テーマ」と言っても、おそらくゼッタイ通じません(汗)。実際の英語発音は、まるで違います。

theme: Cambridge Dictionary

どちらかというと、「ィー」という感じですね。頭の音は、th なので、舌を軽く噛んで出す音です。(日本語で書き表せない)

なんで、日本語では「テーマ」なんだろう?それが逆に不思議です。

theme も、いろんな場面でよく使われる単語なので、正確な英語発音もしっかり覚えておきましょう!

まとめ

以上、カタカナとして、日本語ですっかり定着している言葉なのに、英語発音はカタカナ読みと違う!という、紛らわしい英単語を集めました。

特に、私自身が日常生活の中で、最初はわからなくて戸惑ったものや、驚いたもの、面白いと思ったものを集めました。

こうしてみると、ちょっとした発音やアクセントの違いだったりするのですが、「英語」と「日本語」として、大きな違いを生んでいるみたいです。逆に、「なぜカタカナの日本語はこういう言い方になったんだろう?」と思うものもあり、こうして記事をまとめながら、言葉というものの奥深さを感じてしまいました(笑)。

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