日本の学校で、あんなに英語を勉強した・・・けど。
難しい単語や文法は色々覚えた・・・けど。
なんでこんな簡単なことが、英語で言えないんだろう~???
って思っている人は、実は多いのではないでしょうか?
その一つが、「たのしい!」「びっくりした!」「つまらない」「がっかりだ」などの、簡単な感情を表す言い方がわからない、というのがあると思います。
ですが実際、英語に限らず、こうした気持ちを端的に表す言葉は、会話をナチュラルに進める上で、結構大切ですよね。
相手の言ったことや、共有している出来事に対し、適切なリアクションを示すことで、相手もうまくコミュニケーションがとれていることを確信してくれるんじゃないか、と思います。
そこで過去に、こんな記事を投稿しました。
英語では、気持ちを表すためによく使われる「形容詞」があります。
が、この形容詞の使い方。実はちょっとだけ、紛らわしい。
正しい使い方をしっかり覚えてしまえば、どんどん表現のバリエーションを増やしていくことができます。
ではこの際、ルールをマスターしちゃいましょう!
というわけで今回は、気持ちを表す「形容詞」の使い方について、まとめます。
感情表現の形容詞、be + ~ed ? be + ~ing?
上に紹介した過去記事の中で、「ワクワクする」という表現を紹介しました。
その中で、
“I’m excited!”
というのは、「すごく楽しみなことがあってワクワクしている」というような時に使います。
と書きました。
“I’m excited.”
は、「私は、ワクワクしている。」 という表現です。
主語は、私。その時は、be excited. です。
もう一つの表現があります。
“It’s exciting.”
これは、「それは、ワクワクする(=人をワクワクさせるようなモノ・コトだ)。」という表現です。
主語は、あるモノや事柄(人の場合もあります)。この場合は、be exciting. です。
人(ワクワクしている本人)が主語の時は、be + excited.
モノ(人をワクワクさせるもの)が主語の時は、be + exciting.
というルールだけは、はずさないようにしましょう。
be +~ed? be +~ing? どっちを使うべき?
I’m excited. と、It’s exciting.
どんな場合にどっちを使えばいいでしょうか?
といえば、
「私は来週日本に行くことになっていて、(私が)すごくワクワクしているよ!」
と言えるし、
といえば、
「私は来週日本に行くことになっているんだけど、それがすごくワクワクすることなんだよ!」
という感じになります。
上の例文であれば、どちらを言ったとしても、違和感なく伝わるでしょう。
ただ、以下のような会話の場合、
A: “I’m going to Japan next week.”
B: “Wow, it’s so exciting!“
「私、来週日本に行くんだよ。」
「わお、それはとても楽しみだね!(ワクワクするコトだね!)」
は、あいづちとしてナチュラルですが、
A: “I’m going to Japan next week.”
B: “Wow, I’m so excited!“
「私、来週日本に行くんだよ。」
「わお、すごいワクワクする!(私が)」
これは、ちょっとヘンですよね?
まあ、「それを聞いた自分までワクワクしちゃった!」と言いたいならば、それもOKですが。
使い方の違いが、わかるでしょうか?
文の中で使い分けるならば、
“That movie was so exciting. ”
あの映画はすごくワクワクして楽しかった。
“They were really excited about the project.”
彼らはそのプロジェクトのことを、本当にワクワク楽しみにしていた。
と言う感じになります。
また、会話の中で、“So exciting!” などと言った場合は、“It’s so exciting!” の主語(It’s)が省略されていることになります。
“I’m going to Japan next week.”
“Really? So exciting!“
このルールで使える、他の11の形容詞
このルールは、感情を示す多くの形容詞で使えます。
以下に、その一例を載せておきます。
1.bored/boring
「退屈だ/退屈させるような」という意味の形容詞。
“I’m bored.”
退屈だ(私は退屈している)。
“This book was boring.“
この本はつまらなかった。
2.tired/tiring
「疲れている/疲れさせる」という意味の形容詞。
“Are you tired?”
(あなたは)疲れてる?
“Looking after kids is tiring.”
子どもの面倒を見ることは、疲れる。
3.interested/interesting
「興味がある/興味を持たせる・面白い」という意味の形容詞。
“Are you interested in buying a home?”
住宅の購入に興味がありますか?
“I think his idea is interesting.”
彼のアイデアは面白いと思う。
4.annoyed/annoying
「うんざりする・いらいらする/うんざりさせるような」 という意味の形容詞。
“I’m always annoyed about the noise from a neighbour.”
隣の家の騒音に、私はいつもうんざりしている。
“My neighbour is always noisy. It’s really annoying.”
隣の家はいつもうるさい。本当に私を苛立たせるものだ。
5.surprised/surprising
「驚く/驚くべき」という意味の形容詞。
“I was surprised when I heard the news.”
その知らせを聞いた時、(私は)驚いた。
“Are you getting married? That’s surprising!“
(あなた)結婚することになったの? それはオドロキだわ!
6.exhausted/exhausting
「疲れ果てた/くたくたに消耗させる」という意味の形容詞。(= very tired/tiring)
“I’m really exhausted.”
本当にくたくただ。
“My new job is quite interesting, but sometimes it’s exhausting.”
新しい仕事はそれなりに面白いよ、でも時々クタクタに疲れる仕事だね。
7.thrilled/thrilling
「楽しくてワクワクする/ワクワクさせるような」という意味の形容詞。
“I’m so thrilled about that plan!”
その計画、(私は)とても楽しみだ!
“That’s so thrilling!“
それはとても楽しみだね!
8.disappointed/disappointing
「がっかりした/がっかりさせるような」という意味の形容詞。
“I was disappointed with that restaurant.”
あのレストランには(私は)がっかりした。
“That restaurant was really disappointing.”
あのレストランは本当にがっかり(させるような期待外れのもの)だった。
9.shocked/shocking
「ショックを受けた/ショックを与えるような」という意味の形容詞
“We were shocked when we heard the news.”
そのニュースを聞いて私達はショックを受けた。
“The news was shocking.”
そのニュースは衝撃的だった。
10.confused/confusing
「(考えなどが)混乱している・判断がつかない/混乱させるような・まぎらわしい」という意味の形容詞。
“Which one should I choose? I’m confused.”
どっちを選ぶべき?(私は)判断がつかない。
“These two products look very similar, so it’s confusing.”
この二つの製品はとてもよく似ているので、まぎらわしい。
11.embarrassed/embarrassing
「恥ずかしい/恥ずかしく思わせるような」という意味の形容詞。
“It was my first time to sing karaoke in front of people. I was a bit embarrassed.”
人前でカラオケを歌うのは初めてだった。(私は)ちょっと恥ずかしかった。
“It was my first time to sing karaoke in front of people. It was a bit embarrassing.”
人前でカラオケを歌うのは初めてだった。(それは)ちょっと恥ずかしいことだった。
まとめ
こうした、感情や気持ちを表す形容詞は、ネイティブの会話の中ではとても頻繁に登場します。
自分がこう感じている、ということを、わかりやすい言葉で表現することは、コミュニケーションを円滑にするためにも、表現豊かな英語を話すためにも、大切なことだと私は感じています。
知っておくと、タイミングよく相づちを打ったり、相手の言ったことに対して反応を返す時にも、とても便利です。
難しく大げさに考えず、まずは短いセンテンスで「言ってみる」ことから!
ただ、やはりありがちなのが、
“I’m boring.” とか、“It’s excited.” などと言ってしまうこと。
どっちだっけ???って考えてしまいますよね?
この点だけ、今回説明したルールを注意して、正しい使い方をマスターすれば、後は形容詞の語彙を増やしていくだけ。
自信を持って、感情を英語で伝えることができます。
また、今回紹介した「感情表現の」英単語も、英会話の中ではとてもよく使われる、基本的な単語です。
ぜひ、覚えておきましょう!